40代でリストラ勧告された私がハイヤー乗務員になるまで【体験記1/4】

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ハイヤーよもやま話

私サム夫は、2015年にハイヤー乗務員に転職しました。

もちろん…と言うのも変ですが、自らハイヤー乗務員になりたい!と望んでの転職では無く、いわゆるリストラからの再就職という形でした。

私と同じ様にリストラされてしまった、されそうな方や、現在の仕事に不満を抱いていて新しい仕事を探している方の参考になればと思い、私の体験記を記しておこうと思います。

40代で突然のリストラ勧告

「このままだと、数年後にお前の席は無いぞ」

年に一度の人事考課面接で、突然上司から言われたこの一言が私の転職活動の始まりでした。

某パチンコメーカーで映像ディレクターとして働いていた当時の私は現場主義で、同僚や外注さんとの関係は良好でしたが、上司とは上手く折り合っていなかったと思います。

それでも日々の仕事はキチンとこなしていましたし、私の得意分野に関しては他部署からも名指しで質問が来る程度には、立場を確立していたと思います。

もしかすると、返ってそれが上司からすると面白く無かったのかも知れません。

そんな中で迎えた人事考課面接。

「お前はここ数年、自分に出来る事や同じ事しかやっていない。新しい事にチャレンジする意欲が見られない。」

「今すぐにどうこう…という訳では無いが、パチンコ業界全体としても不振が続いているし、近いうちに人員を整理する可能性もある。」

「このままだと、数年後にお前の席は無い」

「本屋に行けばビジネス系の自己啓発書もあるし、今はネットでも読める時代なんだから、そういう勉強をしろ。」

人事考課面接での上司の言葉に、私は唖然としてしまいました。

日々同じに見える業務でも細かい改善を繰り返してフォーマットをアップデートもしてきましたし、映像だけでなく新規デバイスを採用した企画や、人気コンテンツとのコラボレーションの立案など、何件もチャレンジをしてきました。

それなのに『何もしていない』と切り捨て、私の10年に渡る知識や経験よりも、書店やネットで簡単に手に入るありふれた情報の方が有用だと言うのか?

そんな思いが渦巻き、突然のリストラ(予定)勧告に驚くと言うよりも、怒りが湧いてきたのを覚えています。

「今のお前なんて、どこに行っても通用しないんだからな。」

人事考課面接も終わり、私の退室間際に上司が言い放った言葉に、心の中で叫びました。

『上等だ!だったら他で通用して見せてやるよ!』

40代から未経験職の正社員は無理なのか

すぐさま過去の転職で利用したっきり放置していたリクナビNEXTの登録情報を更新して求人情報を調べ始めました。

10年以上の経験を活かそうと映像関連の求人を探してみますが、想像以上に厳しい現実が襲いかかります。

求人はあるものの殆どが40歳までの募集。それ以上の年齢となると大きめの実績が無いと厳しく、社内でサラリーマンディレクターをしていた程度では太刀打ち出来ないのは応募前から明らかでした。

何とか採用されそうな可能性がある求人は450万円に届くか届かないかと言った年収…家族を養っていくには少々不安な金額です。

それでもチャレンジすれば可能性はあったかも知れませんが、本音を言えば当時の私は既に映像ディレクターという職業に疲れ、若いクリエイターを牽引する自信を失ってしまっていました。

「もう他の職業でも良いか…何かあるだろ」

そんな甘い考えで

  • 年齢(40代)
  • 未経験可
  • 正社員
  • 年収500万円以上

などの条件で検索し続けるも、ヒットするのは営業職やITエンジニアばかり。

「営業は契約取れないと稼げないし、ITエンジニアって結局何やるのか分からないしな…」

今にして思えばアレは嫌コレも嫌と贅沢な考えですね。

結局ピンとくる求人も見つからず、そんな状況なので仕事にも身が入らず、憂鬱な日々を過ごしていました。

「悔しいけど、やっぱりどこ行っても通用しないのかな…この先どうなっちゃうんだろう…」

プライドもやり甲斐も捨て、上司に言われるがまま従って会社にしがみつくしか無いのか?

しがみついたとしてもパチンコ業界全体の不振が続く限りリストラの恐怖に怯え続ける事になる…

そんな風に全てを諦めかけていた頃、リクナビNEXTのマイページに一通のオファーメールが届いたのです。

ハイヤー乗務員という職業との出会い

オファーメールの差出人は、現在の職場である大手ハイヤー会社でした。

「ハイヤー?タクシー…とは違うのか?」

どうやら求人サイトに登録していたレジュメ(職歴)に、20代の頃に数年やっていた運転の仕事の経歴があった事からオファーしてきた様です。

20年も前の職歴を元にオファーなんて、冷静に考えると怪しいと思うのが普通ですが、諦めかけて落ち込んでいた私には渡りに船の心境だったのでしょう。

「ほら見ろ!俺を欲しいって言う会社があるんだ!他の会社だって通用するんだ!」

ハイヤー乗務員という仕事の内容を全く知らないクセに、オファーが来た事が嬉しくてその日は上機嫌で晩酌したのを、今でもハッキリと覚えています。

それだけ私は、将来への不安に追い詰められていたのかも知れません。

かくして私は、ハイヤー乗務員への道を歩み始める事となったのです。

次回予告

失意に暮れるサム夫の元に届いた、ハイヤー乗務員へのオファー!

それは天使からの福音か?

それとも悪魔からの誘惑か?

未知の世界を知る為にサム夫がとった行動とは?

次回『40代でリストラ勧告された私がハイヤー乗務員になるまで【体験記2/4】』乞うご期待!

ハイヤー乗務員への転職を考えている方へ

記事中にある様に、私はリクナビNEXTを利用して転職しました。当時の私はよく調べず安易に

「転職サイトなんてどこを使っても同じでしょ」

と考えていた為に、入社祝金の数万円を損してしまいました。

もしあなたがハイヤー乗務員への転職をお考えでしたら、私と同じ損をしない為にも応募するサイトはしっかりと選ぶべきです。

是非こちらの記事をご一読下さい。

今回も最後までご覧頂きありがとうございました!

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