2022年6月2日、KDDIから『au Ponta ポータル』が7月5日から開始されると発表がありました。(一度延期されて7月12 日から開始されました)
現行のauポイントプログラムのステージ制が6月末で廃止される事が、4月に発表されていましたが、その後継サービスとなる様です。
今までのプラチナステージの様なメリットはあるのか?そのメリットを受けるには何をすれば良いのか?
- 15年来のauユーザー
- 2年以上プラチナステージを維持
- Pontaポイント愛用者
- KDDI株主
である、私サム夫が調べてみた内容を簡潔にまとめてご紹介します。
始めに【2022年7月17日版】
※2022年7月17日更新
7月12日からau Ponta ポータルの運用が開始されました。
本記事の情報は、先ず6月4日にKDDIのニュースリリースを元に要約して作成し、その後更新した内容となります。
au Ponta ポータルの詳細な紹介と言うよりは、これまでのステージ制に代わる部分にクローズアップした内容です。
また、au Ponta ポータルについては運用開始されたばかりで、今後も変更される部分も出てくると思います。
今後、大きな変更があればこの記事にも追記する予定ではありますが、利用してみた結果など、最新の情報は別記事で紹介とさせて頂き、この記事の更新は一旦終了とさせて頂きます。
最新情報の詳細を知りたい方は、今後の記事やKDDIのニュースリリースも合わせてご確認下さい。
auポイントプログラムのステージ制廃止
以前、auポイントプログラムのプラチナステージを最安値で獲得する方法について記事にしました。
私もこの方法を使い、長らくプラチナステージの恩恵に預かって来たのですが…2022年6月30日でステージ制が廃止される事が、4月に発表されました。
長期優待ポイントの進呈や、au PAY マーケットでの高還元率などのメリットはどうなってしまうのか?
ヤキモキしながら待つ事2ヶ月。新しいポイントプログラム『au Ponta ポータル』が発表されました。
果たしてau Ponta ポータルでは、プラチナステージに匹敵するメリットを得られるのでしょうか?
ステージからレベルへ
au Ponta ポータルとは?
au Ponta ポータルとは、簡単に言えば
獲得したPontaポイントの管理や、Ponta ポイントに関する情報を見し易くするサービス
です。
KDDIは2022年7月5日から、Pontaポイントをもっと便利で使いやすいものにしていくため、たまったポイント数や有効期限、利用可能場所などを確認できる「au Ponta ポータル」の提供を開始します。お客さまはau PAY アプリやMy auアプリなど、普段お使いのアプリやサイトから「au Ponta ポータル」にアクセスいただけます。
KDDIニュースリリースhttps://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2022/06/02/6100.html
2022年7月17日現在、au pontaポータルへは下記のログインページからアクセス可能です。
その他、auPAY アプリ画面下部の【P】マークからもアクセス出来ます。こちらの方が分かり易いですね。
My auアプリからのアクセス方法は確認出来ませんでした。
au Ponta ポータルでは何が出来るの?
au Ponta ポータルで出来る事(特徴)は、大きく分けて以下の3つがあります。
- 加算ポイントの管理
- ポイントの使い方や貯め方の情報
- ポイントを貯めるとレベルが上がる
上の2項目は、現状のau PAYアプリやMy auアプリより使い易く見易くなると言う内容で、今よりお得になると言った物ではありませんね。
3つ目のレベルとは『au Ponta レベル』と呼ばれる物で、これがステージ制の代わりになりそうです。
それではau Ponta レベルの内容をもう少し詳しく見ていきましょう。
au Ponta レベルとは?
au Ponta レベルの概要、レベルの上げ方、レベルを上げるメリット等について見ていきましょう。
レベルは直近3ヶ月間のポイント加算数に応じて決まる
毎月3日に直近3ヶ月間のPontaポイント加算数に応じて、au Ponta レベルが決定されます。
直近3ヶ月の成果で判定されるのはステージ制の時と同じですね。
大きく異なるのが、判定の基準となる要素がPontaポイント加算数に限定されている点です。
しかもau Ponta ポイントプログラム公式サイトによれば、判定対象は『KDDIから進呈するPontaポイント』に限るとの事。
ここはかなり大きな要素なので、後で更に詳しく説明します。
レベルは5段階。Lv5は2000ポイント/月が必要。
au Ponta レベルはLv1〜Lv5の5段階となっており、必要なPonta ポイント数は以下の通りです。
数値は直近3ヶ月分なので、1ヶ月当りにするなら1/3になります。
最上位のLv5になって維持する為には、コンスタントに2000ポイント/月の獲得が必要となります。
レベルによるメリット
毎月一度でもPonta ポイントを獲得していればLv1になるので、全てのユーザーに対して『ありがとうギフト』が貰えます。
ありがとうギフトの内容は、Ponta ポイント、クーポン、オリジナル壁紙などが抽選で決まるとの事。
画面に表示される3つのプレゼントボックスから1つを選ぶ演習の結果…私は壁紙が当選しました!やったぁ!要らねぇ!
上位ユーザーのメリットとしては、Lv4とLv5のユーザーには『がんばったボーナス』としてau PAYクーポンが貰えます。
Lv4のユーザーには100円分、Lv5のユーザーには200円分のクーポンが1枚配布されます。
au ponta ポータル開始時、私はLv4でしたので100円分のクーポンをゲット出来ました!…えっ!?これだけ?
ステージ制とau Ponta レベルの比較
「結局のところ、ステージ制に比べてau Ponta レベルは良くなったの?悪くなったの?」
この記事を読まれている方が知りたいのはそこでしょう。先に結論から申し上げますと…
明らかに悪くなりました。改悪です。
以下にその理由をご説明致します。
ステージからレベルへの引継ぎ無し
au Ponta レベルは、以前のステージからの引継ぎや優遇はありません。
つまり以前プラチナステージにいたとしてもゼロスタートとなります。
以前からPonta ポイントを積極的に貯めている人であれば、Lv3以上からのスタートになるとは思いますが、既存ユーザー軽視と言われても仕方の無い措置ですね…
Lv5までのハードルが高い
ステージ制では安価な決済(買い物)の回数を増やしたり、アプリを起動させたりなどの『手間』でステージを上げる事が出来たので、最上位のプラチナステージを獲得する事は難しくありませんでした。
しかしau Ponta レベルでは判定基準は『KDDIから進呈されたPontaポイントの獲得数』へと変更されました。
ここ数年、KDDIは楽天のポイントプログラムをかなりパクって参考にしています。
楽天のSPU(スーパーポイントアップ)もランクアップの判定基準は獲得ポイント数であり、判定対象はザックリ言えば『楽天でお金を使って得たポイント』に限っています。
私が以前に予想した通り、au Ponta レベルにおいても
- アンケートや広告視聴などで得たポイント
- 他社ポイントプログラムからの移行
などの決済に関わるauサービス以外で得たポイントは判定対象にカウントされていませんでした。
私が所持しているクレジットカードの『リクルートカードプラス』では『リクルートポイント』が貰え、それをPontaポイントに等価移行して使っていましたが、その分はカウントされていませんでした。
また、楽天では獲得したポイントの一覧でSPU対象かどうかが分かるマークが表示されているのですが、au ponta ポータルではそれがありません。
どのポイントが判定対象で、どのポイントは判定対象とならないのか、非常に分かり難いです。
Lv5到達までに必要な決済額
仮の前提ではありますが、au Ponta レベルを上げる為のポイントの全てをau決済で獲得する場合の必要額を計算してみます。
auPAYにauPAYカードを紐付けて決済すると1.5%還元なので、2000ポイント獲得に必要な決済額は
2000÷1.5%≒133333円
となります。
新ポイントプログラムでは、毎月8日と5の付く日(5日、15日、25日)は対象店で5%還元になります。
ただし月辺り500ポイント上限です(ショボイ…)ので、500ポイントをこれで賄い、残りの1500ポイントは1.5%還元で計算すると
500÷5%=10,000円
1,500÷1.5%=100,000円
合計:110,000円
他にも還元率が1.5%を超える決済や、決済以外でカウントされるPontaポイントがあったとしても、多くて13万円強、少なく見ても9万円前後のau決済を毎月行う必要がありそうです。
誰でも簡単に…とは言い難い金額ですよね?
家計をau決済に寄せれば不可能な金額ではありませんが、そこまで寄せてでもLv5を獲得するメリットはあるのでしょうか?
au Ponta レベルを上げるメリットは無し!
au Ponta レベルを上げるには、それなりの出費が必要となる事は分かりました。
果たしてLv5には、その出費に見合うメリットがあるのでしょうか?
au PAY マーケットでのメリット無し
プラチナステージはau PAY マーケットで5%のポイント還元率アップを得られました。
しかし新たに開始されるau Ponta レベルは、au PAY マーケットでの買い物に影響を与えません。
最上位のLv5も最下位のLv1も同じく、どちらも還元率アップが無いので、レベルを上げる意味がありません。
以前プラチナステージだった方は、今後のau PAY マーケットの買い物においてポイント還元率が5%下がりました。
しかもau PAY マーケットでは、今回の改編を機にau PAY カード決済のポイント還元率を5%から1%に引き下げましたので、現在プラチナステージの方は合計で9%の還元率ダウンになります!
これは痛いですね。私はこの高還元率があるからこそ、Amazonよりも楽天市場よりもYahoo!ショッピングよりも、au PAY マーケットを優先して利用していたのですが…今後は利用先を考えないといけなくなりました。
長期優待ポイントでもメリット無し
長期優待ポイントとは、au回線の契約プランと契約年数に応じて、誕生月にポイントが貰える仕組みです。
そこにもステージによる優遇がありましたが、こちらも廃止となりました。
より詳しい情報はKDDIのニュースリリースにてご確認下さい。
こちらでもau Ponta レベルの影響はありません。Lv1でもLv5でも同じポイント進呈なので、Lvを上げるメリットがありません。
しかも計算すると、プラチナステージに限らず全体的に進呈ポイント数が下がっていると言う、嬉しくないオマケ付き…
メリットは『がんばったボーナス』
先ほどにも触れましたが、au Ponta レベルをLv4以上に上げると『がんばったボーナス』としてauPAYクーポンが貰えます。
Lv4で100円、最高レベルのLv5で200円のクーポンです。
月額9万円以上もau決済に寄せたご褒美が200円分のクーポンだけです。あまりに少ない…
まとめ:au pontaレベルを上げるメリットは無し!
改めて情報を整理してみます。
- 4段階のステージは5段階のレベルへ
- レベル上げの難易度は高くなりそう
- プラチナStのメリットは全て廃止
- 高Lvのメリットは200円クーポン
結局、プラチナステージにあったメリットは壊滅し、レベル上げの労力は増え、ご褒美は僅か200円のみ。労多くして功少なしって奴ですね。
まぁ…今までのプラチナステージ獲得が簡単過ぎ且つメリット強過ぎだったって事でもあるんですが。
auじぶん銀行やカブコムなどの投資でponta ポイントを獲得すれば、実質的に低資金でLv5獲得も可能かも知れませんが…肝心のメリットが現状では200円クーポンが月に1枚だけなので、労力をかけるだけの意味・旨味がありません。
いずれにせよ、金銭的メリットを求めるならばau Ponta レベルを上げるメリットはありません。
楽天のダイヤモンドランクもメリットが少ないと言われていますが、それとどっこいどっこい五十歩百歩ですね。
コンビニ利用が多い人なら、メリットの少ないau PAYを使うよりも、5%という超高還元率の三井住友カードNLを使った方がずっとお得です。
この様なポイントプログラムは常に新しいサービスが生まれては変化して消えていくのが宿命です。
変化や改悪を嘆いていても得はしません。時間を無駄にするだけです。
新しい情報を敏感に追い掛けて対応していくフットワークが大切です。
私もまた何かお得な情報があれば、随時ご紹介して行きますね!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
コメント